返済計画

いまの家賃と比べてみてください!

住宅ローンを組んでも、いまの家賃とほぼ同じ支払いになる!

それなら、買った方がいいのかも・・・

と、思ってもらえるよう、不動産広告に住宅ローンを組んだ場合の支払い金額を掲載しています。

少しでも中古住宅について勉強している方は、この手の甘い言葉に惑わせることはないでしょう。

でも、全く購入ついて考えたこともない人の中には、「支払いが家賃と同じ」というキーワードに引っかかってしまい、そんな気もなかったのに購入モードに入ってしまいます。

中古住宅購入の基本中の基本、資金計画について改めて考えてみましょう。

住宅ローン返済計画は一例である

月々の返済金額は、「借入金額」「金利」「返済期間」で変わります。

同じ借入金額なら、返済期間が長ければ長い方が月々の負担は少なくなります。

また、金利が低ければ低いほど、月々の負担は少なくなります。

広告に掲載されてい返済計画の条件を確認しましょう。

金利は最優遇の変動金利が表示されているはずです。

また、返済期間も35年返済と、最も長い返済期間になっています。

つまり、最も月々返済が低くなるような条件で試算しているのです。

誰でも住宅ローンを最優遇金利で借りられるわけではありません。

また、変動金利ではなく固定金利を選べば金利は高くなります。

当たり前の話ですが、広告なので売りやすくするために返済計画を記載しています。

その返済計画が高くみえるようでは誰もその物件を買ってくれません。

毎月の支払いは住宅ローンだけではない

マンションであれば管理費・修繕積立金の支払いが必要です。

駐車場、駐輪場を使用するなら、その分の利用料も上乗せして支払うことになります。

また、不動産を所有することで毎年固定資産税がかかります。

これらの負担は賃貸の時にはなかったものです。

家賃=住宅ローンで住める、と思って買ったのに・・・

とならないためにも、購入後にかかるお金は細かくチェックしておきましょう。

中古住宅の購入には諸費用がかかる

冒頭の返済計画で示されている借入金額は購入価格となっていることが多いです。

中古住宅を購入する際、購入価格の8-10%程度の諸費用がかかります。

仲介手数料、登記費用、不動産取得税、ローン手数料など、様々な費用が発生します。

これも、家賃=住宅ローン返済で住めると思っていた人には想定外の支出でしょう。

一般的に、これらの諸費用がかかることは広告には記載されていません。

まとめ

いまの家賃と比べてみてください!

というセールストークは古くから使われています。

今でも現役ということは、よっぽど効き目の高い殺し文句なのかもしれません。

しかし、正しい知識を身に着けた人からすれば悪質な誘い文句に聞こえ、そんな言葉を使わないと売れない物件なのかと思われ逆効果ではないかと心配になります。

住宅ローンの月々返済額というのは人それぞれのライフプランに沿った提案をするべきであり、十把一絡げに最も安く見える数字を提案するものではありません。

不動産の購入も、住宅ローンをどのように組むかも、全ては自己責任です。

正しい知識を持って後悔の無い「マイホーム購入」ができるようサポートします。