説明する女性

中古住宅の購入で最も高い諸費用項目が不動産会社に支払う仲介手数料です。

少しでも住宅取得にかかる費用を抑えようと仲介手数料の値引き交渉をする人も少なくありません。

仲介手数料は上限額が決められているだけで、その上限の範囲であれば当事者間で手数料率を決めます。

そのため、値引き交渉をすることは可能です。

では、どのように交渉するのがいいのでしょうか?

不動産会社は売買価格の多寡によって利益を得ているわけではなく、仲介手数料が利益の全てです。

その仕組みを理解したうえで、値引き交渉をしなければ絶対に成功しません

売買金額として大きなお金を支払うのだから、諸費用を少しくらいまけてくれてもいいのではないか?とお考えの人は多いです。

売買金額の受け取りは売主。仲介手数料の受け取りは不動産会社。登記費用の受け取りは司法書士。

このように、それぞれお金の行き先が異なります

それでは、どのようにして仲介手数料の値引きをしてもらえばいいのでしょうか?

私の個人的な経験では、

「仲介手数料を値引きしてくれ」という言い方では、まずダメです。

(丁寧に、「お値引きをお願いします」と言ってもダメです)

不動産会社の立場を理解したうえで、値引きをお願いするならこんな言い方はどうでしょう?

「今後の生活を考えると、住宅にかけられるお金は●●●●万円までに抑えたい。何とかその中で買うことはできませんか?」

ポイントは、売買金額+諸費用=住宅にかけられるお金を予算の範囲で抑えたい、です。

仲介手数料に限定することなく、どこをどの程度値引きをしてもらうのかは不動産会社にお任せするのです。

不動産会社としては仲介手数料の値引きをしたくありません。

そのため、まずは売主に対する値引き交渉をしてくれるはずです。

それでも売主・買主の希望価格の差が埋まらなければ、仲介手数料で調整してくれるかもしれません。

取引をしないと不動産会社は1円にもならないからです。

仲介手数料の値引きといっても、不動産会社がもらうのはあなたからの仲介手数料だけではありません。

売主からも仲介手数料をもらっています。両方からもらえる仲介手数料が調整弁の範囲です。

中古住宅の取引では不動産会社が主導権を持っています

その不動産会社の取り分(仲介手数料)を値引きしてもらうということは至難の業です。

買主としては仲介手数料を安くしてほしいわけではありませんよね?

住宅にかかる費用を少しでも安くしたいのではないでしょうか。

交渉の相手方を間違ってはいけません。

このあたりの取引の仕組みをしっかり学びたい方はぜひお問い合わせください。