銀行から借り入れできる金額と無理なく返し続けていける金額は違いますよ、と聞いたことがある方も多いと思います。住宅ローンを借りる際のポイントとして、借入額、金利、返済期間があります。借入額が多ければ負担は重くなることは分かりやすいですね。1,000万借りることと、5,000万借りることを比べればその負担は5倍違うことになります。金利が高いと負担が重いというのはどうでしょう?お金を借りる場合、借りたお金を返すことは当然として、利子・利息を上乗せして返すことになります。その利子の負担を決めるのが金利ということです。金利が高いということは、たくさんの利子を上乗せして返すことになりますので、金利が低い住宅ローンを選ぶことがポイントです。返済期間とは、借りたお金を返す期間です。期間が長いということはゆっくり少しづつ返済していけばいいことになりますので毎月の負担は少ないです。ただ、その分利子が多くかかってしまうため、総支払額で比べると返済期間が短いほど負担が軽く、返済期間が長いほど負担が重くなります。

単純に考えると、できるだけ借入額を少なくして(頭金を多く入れる)、金利が低い銀行を見つけて、返済期間を短くすれば利子の負担が少ないことになります。

とはいえ、教育費が負担が重い時期と住宅ローンの返済が重なってしまい家計が回らなくなってしまって、ということでは本末転倒です。利子の負担を少なくしようと住宅ローンの返済期間を短いプランで組んでしまうことの弊害もありますので、やはりしっかりとライフプランを考えたうえで検討したいですね。


一般的には年収に応じて借入限度額が決まります。年収とは源泉徴収票の支払金額です。自営業の方は確定申告書の所得金額になります。

例えば、借入金の返済は年収の35%以下に収まるように、という基準で貸し出しをしている銀行があったとします。年収500万の人は年間175万までの返済に収まる範囲で借入ができる、ということです。

年間175万の返済、言い換えると月々の返済は約14.5万です。

金利が0.4%、返済期間35年で試算すると、借入金額5,700万で月々返済が14.5万になります。

もし、学生時代に借りた奨学金の返済があってそのために毎月3万円返済しているとしたら、住宅ローンに使える月々返済は11.5万(14.5万ー3万)となります。上記と同じ条件で試算すると、借入金額4,500万で月々返済が11.5万です。月々3万の奨学金返済が残っていることで、借入額が1,200万も減ってしまうことになります。

借入できる金額の計算方法はご理解いただけましたでしょうか?

試算の際に金利を0.4%としましたが、金利が高いと負担が重くなる(月々返済が高くなる)ことを考えると、もし金利が1%になると借り入れできる金額が減ることになります。(試算の際に使用する金利を審査金利と言います。)

また、年収に占める総返済負担率が低いほど借り入れできる金額が少なくなることになります。

そして審査金利と総返済負担率は銀行によって異なりますので、同じ年収の人でも銀行によって借り入れできる金額が変わってきます

仮にそれぞれの銀行で審査金利、返済負担率が上記のように異なる場合、年収700万の人は4,610万から7,700万まで借入できる金額の幅があることになります。

同じ年収なのにこんなに幅があることは知っておきたいですね。ここからみても、借りられる金額と返し続けていける金額は異なる、ということをお分かりいただけると思います。

最も多く借りられるのは年収700万の場合、11倍の7,700万。適正範囲は年収の5-6倍と聞いたことある人もいるのではないでしょうか。これでは家計が破綻してしまいます。

でも、本人の年収だけで一律に審査をして借り入れできる金額を決めることはおかしな話です。内縁の妻がいるので世帯年収は高いけど内縁だから住宅ローンを一緒に組むことができない、という事情があるなら、本人年収の11倍の借り入れをしても問題ないかもしれません。

借り入れできる金額は銀行によって大きく異なる、ということもぜひ知っておいてください。